これが解けるか!

Can this be solved!

これが解けるか!

理由を言わない理由

  ひととおりソラくんの今後の行動指針について話を聞いた。頑張っている彼のことを誇らしく思う反面、彼の行き過ぎた合理主義と功利主義が以前以上に危ういものになってきているような気がした。

 いつか大きな災難に見舞われるか、そうでなくても自分の信念が自身の心の隙間に付け込んで致命的な迷いを生み出すのではないか。過去の私がそうであったように。

 ……彼はそれは私がおろかでだったからであって自分はそうではないと思うのだろうか。

「ソラくん、君がとてもよく考えていて、まじめに真剣に頑張っていることはわかっているつもりだけど、その考え方にはあまり賛成できないな」

「え、なぜですか」

「僕は君にそんな力の使い方をしてほしくて君のことを気にかけてきたんじゃない」

「どういうことですか」

「それ以上は言わない。理由はソラくん自身が自分で感じ取ってほしい」

「なんなんですか、それ」

「申し訳ない。意地悪をしたいというわけじゃないんだ。理由は説明できなくはないんだけど、するべきじゃないと思う。ただ、僕のいうことに従う義務はないし、仮に従わなかったとしても僕は君のことをダメな奴だとも悪い奴だとも思わない。君には君のやり方や考え方がある。それはたぶんとても大切なことだと思う」

 ソラくんは黙っている。

 この伝え方がよいのか、それはわからない。

 

【問】

〇はかせはなぜそのように考えたのだろうか。